お絵かき講座を見てるとちょくちょく出てくる”アイレベル”とは何なのか。自分なりにわかりやすい解釈の仕方をまとめてみました。
背景を描くとかそんなレベルの高いひと向けじゃないです。
人物を数人描く程度だったらこれぐらいの理解度でいいんじゃないかなという、とてもふんわりしたものになります。
はじめに
「アイレベル」ってなんだと思い、お絵かき上達の本を見たりネット上に転がってる講座を見たりしたのですが、いまいちピンと来なくてもやもや。
「アイレベル=水平線」っていう説明が多いのですが、これを反対する意見も少なくなくて、底辺の私はぶっちゃけもうよくわからない。
それでもお絵かきするにあたって切っても切れない関係のようなので、意地で独自解釈をしたのでここで発表します。なので、人物を数人描く程度ならいけると思いますが、背景を描くような高レベルなひとには向いていない。
間違えてるかもしれないので、それっぽく描ければいいってひと向けです。
もし詳しいひとがいたら優しく教えてほしいです。
水平線自体に否定も肯定もしていないつもりですが、ひとまず私の解釈での「水平線」っていうのはこういうものだ、と話を進めます。水平線の「す」の字も見たくない方にも向いてません。
アイレベルとは
まっすぐ地に足をつけて立っているとします。床から目までの高さが仮に140cmとします。真っ直ぐ前を見ると床から140cmにある人や物に当たるとおもいます。その二つをつなげると水平線になり、そのものをアイレベルといいます。
上の画像のむかって左側にいるひとが“床から目までの高さが140cmのひと”。“この人”の視点を見るとこうなっているはず。
“この人”の視点は真っ直ぐ前を見ているという設定なので、恐らく上の画像のアイレベルのどこか一点(相手が自分の真正面にいるとしたら体の中心らへん)を見ているはず。上の画像で分かるのは、身体の140cmにあたる箇所が鎖骨あたりということ。
そして、ここで登場するのが“あおり”と“ふかん”。
“あおり”は対象を下から見上げたとき、“ふかん”は対象を上から見下ろしたときを指します。
もう少し形をシンプルなものに変えてみると分かりやすいかも。
アイレベルがどの位置にあるかによって体の見え方が変わってくるので、絵を描くときは必ずどこかにアイレベルがあります。(キャンバス内にあるとは限らない。)
アイレベル=目の高さ?視線?
とりあえず、相手の身長が高く視線のさきは鎖骨あたりなので、視線を相手の目へ向けてみます。※いわゆる上目遣い
瞳だけを上に向けるとアイレベルはどうなるのか。
視線を動かしてもアイレベルは動きません。「アイレベル=視線」ではないです。
ものすごく唐突ですが、アイレベルは自由自在に設定することができます。(ナ、ナンダッテー!!)勘違いしないでほしいのは「アイレベル=人の目」ではないということです。説明する際にそういうふうに扱っているだけで、どちらかというと「アイレベル=カメラマン」だと思ってもらったほうがいいです。漫画やアニメも基本的にキャラを撮影しているカメラマンのようなアングルだよね!
つまり「アイレベルと視線は別物」ということなのですが、実際にアイレベルを体験したほうが理解が早いと思うので、簡単な実験的なものをします。
アイレベルを体験しよう!
まず机のうえに物を置きます。高さのある物だと分かりやすいので今回は空き缶を用意。
そして“机を”アイレベルにさせます。
どうやるのかっていうと、下の画像ような感じで机を水平線に捉えます。
アイレベルを机にしてみると、こんな感じに見えていると思います。※机の上が見えない状態。
この状態で視線を机から空き缶に変えてみても、空き缶の上の部分(ピンクの面積)はどう頑張っても見えないし、視線を変えてもアイレベルは変わらないのが分かると思います。
アイレベルの使い方
アイレベルを使って遠近を表現します。
“この人(上の画像のむかって左)”のアイレベルの高さは常に140cmなので、相手が近づいても離れていても常にアイレベルには鎖骨がきます。
上の画像は全員同じ身長になります。
ここで違う身長のひとがはいるとどうなるのか考えます。
アイレベルを基準にもうひとり配置します。例えば130cmのひとを描く場合は、アイレベルの10㎝下に頭のてっぺんがくるように配置します。今回のアイレベルは140cmなので、わかりやすく身長140cmの人を用意。
そして身長140cmのひとも同じように近づいても離れていても常にアイレベルには頭のてっぺんがきます。
これが現時点での私にとって精いっぱいのアイレベル講座です。
人混みくらいなら描けるようになるんじゃないかな…?
アイレベルに詳しい方、訂正箇所等ありましたら優しいコメントでご指摘お願いします…(小声)
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